雨に唄えば

みどり色のカサを雨にかざしてみれば

オレンジ色のしずくこぼれるかな

雨に唄って行けば　時計も音をたてて

ゆらゆらゆれています　空のリズムとともに

雨が降ります　赤坂に

濡れて行きます

濡れにぞ濡れし　色は変わらじ

時には濡れてみるのも面白い

そうさ、かざすカサのかたわらには

きっとお前さんがいるはずなのですよ

ちょいと濡れるのだって　今夜の想い出なのさ

雨が降ります　赤坂に

濡れて行きたい

あなたとぼくの二人きりなら

だけど雨が降るのは夜の赤坂

もつれ歩くはどうでもいい女たち

白玉粉のオバケ　時には洗い流しなさい

…と、いうわけで、従って僕は入れてやらない

雨が降ります　赤坂に

濡れて行け行け

化粧を落とせ　ハイヒールのオバケ

Rain-drops keep fall-in on my head

And just like the guy Who's feet are

さてさて　いにしえの歌人のたまわくは

濡れにぞ濡れし　色は変わらじ

オバケ変わらず　見つめるぼくも濡れきれず

さりとて乾くでなしの小雨まじりの曇り空の夜です

カバンの中にしまいこむ

折りたたみの

雨にかざしたみどり色のカサ