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坂戸パソボラ2004年レポート

全国障害者問題研究会(全障研)38回全国大会
「パソコン・情報アクセス分科会」発表レポート

2004年8月8日 登録


坂戸パソボラ、宿題の行方

http://www.sakado.psv.org

坂戸パソコンボランティア 岩渕正樹 

 1999年に誕生した「坂戸パソコンボランティア」、6年目の追跡レポートです。去年のレポートで掲げた課題はどうなったかと報告することで、この1年間を振り返りたいと思います。今回のレポートが「パソコン・情報アクセス分科会」で発表されるかどうかは別にして・・・以前に、分科会に間に合うかどうかは別にして(笑)

 という分科会当日のレポート作成(アハハ)ですが、去年のレポートの末尾に「それでは皆様、また来年お目にかかりましょう」と書いたからには、今年もレポートしないとね(^^ヾ

1.例会で「今月スペシャル」

 去年のレポートで「例会の中で皆で体験することで共感を(できれば感動を共有できた感覚を)例会参加のお土産に持ち帰ることができるようなものの準備を心掛けました」と紹介した「今月スペシャル」ですが、どんな内容かを紹介しないとピンときませんよね。去年のレポート以降1年間の「今月スペシャル」は次のテーマで行ないました。

  • 2003年8月例会:近藤さんオペラを披露
  • 2003年9月例会:3D音声ブラウザ公開試用版ご披露
  • 2003年10月例会:バーベキュー大会
  • 2003年11月例会:坂戸パソボラ備品ご披露
  • 2003年12月例会:障害者と平和・国連訪問報告
  • 2004年1月例会:社協からのボランティア関連事業意向調査
  • 2004年2月例会:和を極める鍋&できたてパン
  • 2004年3月例会:アクセシビリティガイドブック紹介
  • 2004年4月例会:2004年度総会を全員で
  • 2004年5月例会:情報マップつるがしまご紹介
  • 2004年6月例会:家事秘伝デイジー完成披露、ゆっこさん歌いまくる
  • 2004年7月例会:視覚障害者がWebを使いやすくするソフト
  • 2004年8月例会:らくらくマウスちょっと紹介
  • 2004年9月例会:パソコンでデイジーを(予定)

 パソボラ例会の「今月スペシャル」だからといってパソボラやパソコンに限ったものではないことがお分かりかと思います。「バーベキュー大会」や「鍋大会」といった交流主体というか(メンドーな)話し合い皆無のスペシャルが一番好評だったのは言うまでもありません(笑)

2.「勉強会」は交流の場

 会員の中で自然発生的にスタートした「デジカメミニ勉強会」を、去年の坂戸パソボラ総会で坂戸パソボラの正式な勉強会として位置づけました(と去年のレポートを補足)。「デジカメ」という共通の興味を通してパソコンに慣れる場にもなっていますし、気候の良い季節には撮影会に出向くことで障害者の外出機会にもなっています。視覚障害者も参加し撮影に加わっています。

 また、坂戸パソボラが参加するイベントでは、デジカメでの記録係と写真レポートを担当してもらっています。坂戸パソボラにはサポートそのものには中々参加できないメンバーもおりますが、こうやってデジカメで活躍できる機会を作りだすことができるのは、とても良いことだと思っています。

 去年から始まった「ホームページ勉強会」ですが、Webアクセシビリティにかなうサイト作成ということで、スタイルシートの勉強会を1年かけて続けました。今年は勉強会参加メンバー用のドメインも取得しました。デジカメミニ勉強会メンバーの作品発表の場にもなっています。この勉強会もデジカメミニ勉強会と同様に、ホームページという共通の興味を通じてパソコンに慣れる場になっています。

 「パソボラ入門勉強会」ですが、去年のレポートで「今年は特定の講師を立て受講生として拝聴するという形ではなく、参加者が先導役を務め合う形に成長することができました」と書きました。

 「参加者が先導役を務め合う」のは今年も同じですが、パソボラ入門勉強会は例会出席の返信欄に今回の勉強会で聞きたいこと(学びたいこと)ことを出し合うことでスタートします。もちろん、当日の勉強会で質問するのもOKです。

 出された課題については、パソコンを良く知っている(と思われている)誰かが正解を回答しそれを拝聴してお終いではなくて、まず参加したそれぞれが「こうすれば良いんじゃないか」と解決方法を出し合います。パソコンのベテランさんからアドバイスがあるとしたらそれからです。

 解決策が見いだせなかったものについては次回への宿題とします。また、示された解決策に基づいて実際にやってみた結果をメーリングリストを通して報告してもらっています。

 また、パソボラが行なう講座やイベントの前の準備や仕込みを「入門勉強会」メンバーが担当することで、日ごろは中々機会のない設定関係を学ぶ機会にもなっています。

3.標準化、動きだす

 提案されたことが結論に至らないまま何時の間にか拡散していく状況を脱すべく、昨年度、「運営や手続きの標準化を担当する副代表」を設けました。年度当初に積み残しの課題を数えたところ幾つもありましたが、ほぼ1年をかけて意見を求めていく中で、坂戸パソボラとしての標準的なやり方が定まってきました。まだ最終確定に至っていないものもありますが、今年度中には確定するでしょう。坂戸パソボラでの「標準化」したほうが良いことは今後もあるでしょうから、今後もこの担当は設け続けたいと思います。

4.思わぬ波紋の悩みは続く…

 去年のレポートで「チームの見直しから思わぬ波紋…」と記したことが解決したかというと、状況としてはあまり変わっていません。実行委員会チームへの参加呼びかけに対する「辞退」も「説明せよ!」も続いています。

 敢えて実行委員会に参加しないことで、実行委員会で決まったことが会の中に如何に伝わっていないかを明らかにするのが自分の役割だとの使命感をもっての不参加なんだそーですが、決まったことを会員に伝える点が実行委員会に欠けていると思うなら(そんな状態が続いていると思うなら)、実行委員会に参加して報告メールを担当してくれたほうが(言ってもダメな実行委員会なんですから)よほど生産的だと思うのですが、今年度も指摘や注文が続いています。

 本人としては善意の指摘(のつもり)にしても報告メールを担当した人は凹みますし、もう報告メールはご勘弁!になってしまいます。そんな状態をメーリングリストを通して読んでいる会員も恐れをなしてしまいます。本人は善意(のつもり)だけに、こういった姿勢についてどのように対応すればいいのか、ずーっとずーっと悩んでいます。私が言っても他の人が言っても(聞きたくないことは聞こえないのか)どうにも言葉が届いてくれないので。

5.代表をバトンタッチしたいと言い続けて数年

 2001年のレポート2002年のレポートで予告していた代表の交代は結局去年も叶わず、去年のレポートでは、とうとう来年度こそ交代する!宣言自体をしませんでした。

 坂戸パソボラの代表になることで、どういった“お仕事”が押し寄せてくるかについては去年のレポートの「6.代表をバトンタッチしたいけれど…」を見ていただければと思いますが、今年は、坂戸パソボラ代表の交代ができなかったことに加えて、輪番制で回ってきた「坂戸市ボランティア連絡会(ボラ連)」の役員(副代表)も引き受けさせられてしまいました。

 ボラ連に参加していることで視覚障害者へのサポートをしているボランティアグループ同士の連携がありますし、例会会場である坂戸市コミュニティセンター内ボランティア・ビューローが使用できるなど、坂戸市からの様々な優遇措置があります。こういったメリットを享受しているからには、たとえ大変でも輪番制ですのでの坂戸パソボラとしてボラ連役員を引き受けるのは当然なんですが、問題はの坂戸パソボラの中で引き受ける人が(例によって)出ないこと。

 結局のところ、3月の例会で去年「6.代表をバトンタッチしたいけれど…」同様ボラ連役員を受けざるを得なくなり、4月の総会で今年度の坂戸パソボラの代表も引き続きとなりました。

 それもです。「ボラ連役員といっても、年に6回のボラ連定例会と年1回のボラ連旅行と新年会だけだから、誰でもできるから!大変じゃないから大丈夫!」という触れ込みだったにも関わらず、最初のボラ連役員の引き継ぎで、坂戸市からボラ連に当てられている役職も引き継ぐことになっていると初めて知らされる始末です。

 社協にボラ連役員就任のご挨拶にうかがうことに始まって、坂戸市からのお役目では平日の昼間の出席がもっぱらですので、決して「誰でもできる」ことではありません。今度「誰でもできる」と言われたら、「だったらやって!」と言ってみます(笑)

 ちなみに、今年の全障研大会は長野でしたので久しぶりに「パソコン・情報アクセス分科会」に参加できるかも…と思っていましたが、ボラ連定例会と重なっては参加できるわけがありません。

 ・・・といったボラ連の役員で今年度が済んでいるかというと、今回の「坂戸パソボラ2004年レポート」に直接関係はしませんが、坂戸パソボラに関わっていることでの頼まれ事がドンドンどんどん増えています。増えるにつれて電話もメールも増加の一途です。

 6月例会の近況報告で、次のように記しています。

カレンダーを見たら、1ヵ月のうち15日パソボラ関連で外出していました。午前と午後と連続してパソボラ関連があったこともありますので、延べにすると月に20回以上パソボラ関連で出かけていることになります。外出前には準備がありますし、問い合わせや相談の電話とメールがやってきます。これじゃー忙しいわけです。

 これでも私は仕事をしておりまして、退職後の余暇に悠々自適のボランティア三昧(うらやましー)をしているわけでは決してないのです(仕事量に見合った収入があるかどーかは別にして(笑))

 パソボラ関連で外出している時間には、自宅でお仕事はできません。外出しなければ自宅で仕事ができるかというと、電話とメールでの相談がジャンジャンきます。20分〜1時間電話はザラです。メールだって、調べたり確認しながら書くことが多いので1メール1時間はザラです。当然のことながら、パソボラな電話やパソボラなメールをしているときには仕事になりません。

 パソボラな電話が殺到する原因を考えてみると、これは一重に自宅にいるからでしょう。勤め先に電話をジャンジャン1時間は考えられませんものね。かといって今から再就職ができるかというと、仕事時間に見合った給料を期待するならまぁ無理でしょう(職安に1年通った経験者は語る)

 では、自宅への電話を減らすことができるかどうか。メールと違って電話って(内容をまとめないて済む分)簡単ですから、慣れていない人はまず電話。パソボラ関連の付き合いが広がることで電話が増えることはあっても減ることはないでしょう。

 仕事として坂戸パソボラ(代表)に問い合わせをしてくる人は、自分の仕事時間である昼間に電話をかけてきますので、これまた電話ジャンジャンの原因になっています。かけてくる人にとっては電話をかけるのも仕事のうちなんですが、かけられている私にしてみれば、電話に応対している時間は仕事ができない時間です(なんてことを、電話を受ける前提として一々説明するのも嫌味だし)

 今年の分科会に参加している皆様は、仕事とパソボラを、どのように両立させているのでしょう。そもそも、「仕事とパソボラの両立」なんてことで悩むこと自体が変なのかもしれません。普通は職を失ったら、ボランティアどころではありませんよね。

 わたくし、今、ボランティアとしてやっていることが仕事なら大手を振ってパソボラに専念できますが、そうではありませんので、このあたりをクリアしないと(クリアできないと)私のパンクは時間の問題、来年の「坂戸パソボラ2005年レポート」もないでしょう。

 従って、今回のレポートでは、去年のレポートの最後に記した「それでは皆様、また来年お目にかかりましょう」とは書きません。来年お目にかかれるかどーかは来年のお楽しみということで、それでは皆様、また来年(以下、不明(笑))

以上 


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