本文へジャンプ
トップ ともだち ゑま作品 よろず亭 坂戸パソボラ ぷらす1 カラッポ リンク集

要約筆記で追体験

「視覚障害者のためのパソコン体験連続講座」
見学の聴覚障害者への情報保証の記録
と同時に視覚講座のドキュメンタリー

2001年12月12日 更新


 7月22日(日)、「視覚障害者のためのパソコン体験連続講座」を坂戸パソボラが開催したわけですが、今回の講座では、中途失聴のため話すことは出来るが聞くことの出来ない須和千穂子さんが見学に見えました。2日前の「肢体不自由者のためのパソコン体験講座」のときと同様に須和さんを誘った遠藤真季さん(坂戸市手話サークルにも参加)が手話通訳にきてくれると思っていたのですが、当日になって遠藤さんが来ないことが判明したのです(どっひゃー)

 となると、須和さんへの情報保障をどうするか。「パソコン要約筆記」しかありませんよね。ということで、坂戸パソボラの長岡政雄さんからノートパソコンを借りて要約筆記(の真似事(笑))したのが、以下です。公開を考えてノートしたものではありませんでしたが、長岡さんがそのときのファイルをメールしてくれたときに、

おばんです・・・、長岡です。

いやーー ほんとにあついですね〜〜。
挨拶は、これにつきます。

須和さんへの要約筆記、すばらしいですね。感動ものです。

一応、一通りではありますが読んでみました。

私の、一文字ずつの入力でこれだけの文章を入力したら
きっと死にます。死なないまでも寝込みます。 (>_<)

須和さんの態度も大変楽しそうにみえましたね。

と書いてあったので自分でも読み返し、そっか、これはこれで、あの日の講座の様子をレポートしているワイ。参加していた人が当日の模様を振り返るのに役立つだろうし、あの日、参加できなかった人もどんなだったか知ることができる視覚講座のドキュメンタリーになってるな、と、サイトで公開することにしました(もちろん、須和さんの了解を得てのことです)。

 今回の掲載では、そのままでは状況が分かりにくいところには【 】の中に補足を入れてありますが、それ以外は原文のままです。誤入力もお楽しみください(笑)

 あ、それから、これを読んだ人は私が一方的に喋っているように思えるかもしれませんが、須和さんの発言は要約筆記する必要がないため記録されていないだけ。ちゃーんと会話が成立しています。行間にある須和さんの音声言語身振り言語は、皆様の想像力で補ってくださいね。私が「目は口ほどにものを言い」で、須和さんの気持ちの中に視線入力していたほうも(^^ヾ

【ということで、先ずは状況説明。要約筆記では、使い慣れたIMEで無いと大変なのは言うまでもないことだけど、長岡さんのパソコンに入っているのは私が使ったことの無いジャストシステムのATOK。同じ使ったことが無いIMEでも、パソコン講師をしているときだけ使い方を教えているマイクロソフトのIME98に設定を変更。ちなみに、私が何時も使っているのは松茸なんだけど、そんなもん、もうだーれも知らないな(笑)。で最初に】

13時 開講挨拶と今後のスケジュールの説明を代表が手短に

【とのタイムスケジュールを指で示しつつ、坂戸パソボラ代表である私、超手短に開講挨拶】

13時10分 参加者の自己紹介を受講生

【が終えたところで】

13時20分 テーブル単位の交流タイムを受講生とサポーター

【とテーブルごとの進行にバトンタッチしたところで、音声情報の無い世界で待っていた須和さんにゴメンナサイしながら】

これでやっとしゃべることができるけど、人のパソコンは使いにくい。そう、これは長岡さんのパソコンです。自分のだったら賢く辞書を鍛えてあるので、どんどん短縮して入力することができるんだけど、人のは使いにくいから、こんなにスピードが遅い・・・ほんとはちょっと速い自慢

今、各テーブルで自己紹介をしあっています。ということで、私たちも自己紹介をしあうのだ。 コホン、いわぶちでーす。わかってるけどね。今日は歩いて

【来たんですか?と書こうと思ったけど】

げ、入力が変、設定がうまくいってない。自分のでないから設定がうまくいっているつもりでぜんぜん駄目。ちょっと直すね

【各テーブルが盛り上がっている分、講師の三瓶和寿さんが一人ポツンと座っています】

今、講師の人が孤独しているので、慰めに(笑)

【三瓶さんにみんなの様子を伝える。そして、もう少し自己紹介を堪能してもらってもイイんじゃない、ということになる】

(笑)(^_^)(^_^;)

今、単語登録をして、少し楽にしているのです

【上に書いた(笑)と記号は単語登録するために入力したものです】

そろそろ、次の時間です。でももう少しあったほうがいいな、交流タイム

【そして、それぞれのテーブルでの会話の切れ目のタイミングを見計らって、「宴たけなわではございますが、このへんで」と、ここから三瓶さんが喋る時間となることを宣言する】

13時30分 パソコンを用いると何が出来るかの紹介を三瓶さん

三瓶さん。もうがっこうの先生。夏祭りがあるんで家族が実家に帰ってるので、のびのびしている。座って話すね(と三瓶さん、発言)

自己紹介。三瓶という字は、島根県にある山。先祖はそっち。根拠はないけど(笑)。講師になったからといって先生とは呼ばないでね。仕事は盲学校の針あんまさんの先生。

【ホントは「針灸」と出したかったけど出なかったの。松茸は、ほら、一発で出るでしょ。どーやらマイナー松茸君のほうがIME98より賢いな。で、三瓶さんに戻って】

専門はそっちのほうでパソコンではない。

パソコンで何ができるかの話。あ、これ、よくみえる?

【と須和さんに、ノートパソコンの画面が見えるかを質問したら、見えにくかったとの表情だったので、初期設定のままの10.5ポイントだったフォントサイズを12ポイントにする。須和さん、見えるの表情。よしよし】

目が不自由だとパソコンを使うのは苦手。といっても、目が不自由といってもいろいろあるから、同じではない。全盲でも点字が使えるわけではない。点字が苦手な時代はテープを用いて手紙を出していた。そういうテープや点字でしかやり取りができなかったが、最近ではパソコンを使うことで瞬時にやり取りができるようになった。メールを使うと特定の相手だけではなく大勢の人といっしょにやり取りができる。

坂戸パソでも、いろいろなメールの交流がある。メールの仲間とも交流をしていると大勢の人とやり取りができるので、質問がある場合も一人からの返事ではなく大勢からの答えが期待できる。今回の講座でも全盲の人が三人参加している。

【これは視覚障害者のパソコン体験講座のサポーターとして全盲の人が3人参加ということ】

情報のやり取りに話を戻すと、今までは情報の受け手でしかなかったが、ラジオやテレビはいいんだけど、どうしても受身。でも、インターネットではただ受け取るだけではなくいろいろと情報を絞り込んだりして情報の収集ができるようになった。天気予報も自分で調べられるようになった。授業でホームページをみていて、あとでラジオを聞くよりも早い情報が得られたことで、感激したことがあった。

最近ではインターネットから得られる情報をほかの媒体をつかって得られるようになってきている。最近では、自動朗読システムなどができている。前は、対面朗読やテープでしか活字の情報は得られなかったが。今ではスキャナーが活字を読んでくれるようになった。しかも、声の質も昔はロボット声だったが、今はハッスルコギャルとか隣のおばさんとかさわやか青年とかいった声のものもあって画期的

けっこう腕にくるなぁ(^_^;)

【と内心の呟きを入力してしまう(^_^;)。須和さんが心配顔したので】

まあまあ(^_^)

パソコンを使うための基本的な操作を今日はやるが、基本的にキーボード操作をやった上で、ワープロに進んだり、インターネットに進んだりする。それぞれの希望に応じてホームページは文字の情報が非常に多いので、文字情報を得にくい視覚障害者には便利です。今回の講座では全体で進めるのではなく、それぞれの希望に応じてやるので、希望をおっしゃってください。

今回の講座以外の希望があった場合として、たとえばパソコンで何ができるかというと、たとえばマッサージ。専門の辞書というのはなかなかないが、専門の辞書を紹介できる。

パソコンには数字がいっぱいということはあるが、そういった表計算というのをエクセルを使ってできることも紹介。

パソコンには音楽を再生するソフトがそなわっているので自分好みに選曲できたりする。カラオケだってできるぞ

【とのカラオケの部分は三瓶さんの発言には無かったけど須和さんへの補足】

とさまざまありますが、今回の講座では時間をとるので後で相談してください。職業的にパソコンを講習できるところもある。1泊非常にやすくて、パソコンの訓練をしているところで

【と、その施設の説明が続くので思わず】

(おーい、値段はどーした)

【と突っ込んでしまう】

話が飛んだのね、三瓶さんの話が(^_^;)。

で、まあ、職業的なパソコ研修をできるところはあるが盲学校には残念ながらそういうところはない。今年初めてパソコン研修会が盲学校で行われる(今年初めてというのが、この国の現状なのさ)

【「今年初めて」以下は私の補足。こんなふうに補足を加えたりすることが“正しい要約筆記”なのかどーか知らないけど、知らずにやっているのが要約筆記「素人の強み」です(笑)。それでも、三瓶さんの発言と私の補足は分けて入力しているわけで】

( )の中は俺(^_^)

【と、付け加えるのであった】

パソコンボランティアというのがあって、全国でこういう講習会がある。盲学校の講習会に申し込んでいる最高年齢は80才。そんな人もいるので気後れしないでがんばってね。

【ここまでで三瓶さんのお話、終了】

14時 15分間の休憩

【を指で示しながら立ち上がり、部屋の後ろに飲み物の用意があることを受講者の皆さんに説明した後で】

今から15分間やすみますので、のどが乾いた?

【飲み物、自分で持ってきた、と須和さん】

今日は歩いてきたの?

【自転車で、と須和さんから】

得意なん?

【うなずく須和さん】

私もだい。車はもってない、免許ないというか書き換えを忘れた(笑)

【このあたりから須和さん、大笑いモード突入。最後までずっとウケていた】

もっともバイクだけどね。たぶんアルコール運転する人だから、これでよかったのかもしれん(笑)

ここにはもちろーん、自転車。スピード違反めいた速度だと言われる。前に一度、歩いて押せといわれたことがある。パトカーに。のんでいたとき(笑)

ま、ほんとはね、自転車も車両だから。よっぱ運転はダメなのだ。法律上はそーいうことになっているが、つかまったやつはいない(笑)

笑っていいのか(笑)

またまた三瓶さんは孤独

【三瓶さんに話し掛ける】

一段落してるって

【と須和さんに報告】

そりゃ疲れるね。

【ここで、サポーターとして参加している森田智仁さんがやってきて、いったいここで何をしているのかと尋ねられる】

今、パソコンでようやく筆記の真似事をしながら、漢字にしてます

【と質問に対して喋りながら入力】

でも、漢字にしなくてもいいのかな?

【と須和さんに】

どっちがいいの。漢字?ひらがな、どっちがいい?

もっともどっちでもいいのかな。でも変換しない分、少しは早いのかもしれない。ただ、変換してしまうのは習慣だから(指先の本能なのだ)

だいじょうぶ。たまには指も使わないとね、パソコン要約筆記。

【と入力しつつ】

どうぞ、自己紹介を

【と須和さんと森田さんに】

そんなわけでやっているの、突然今日は遠藤さんに用事ができたようで

【と森田さんに説明】

こーいうことになっている。けっこう楽しい(^_^)

【ここで、森田さん、自席に戻る】

マジよ。これでもこういうときのため、ようやくひっきの自習はしてきたんだから。機会はなかったけど(ただし、自己流)。本を取り寄せたけど、ひとつはきたけど、もうひとつは結局届いていないから、理念は読んだけどね実践のほうは勝手にやっている(^_^;)

【なんか要約筆記していると、声に出して喋らないで文字入力で喋ってしまう。でも、喋りながら入力するのと違って頭の中の無理が無いから却ってストレートなのだ】

【ここで、またしても一人で座っている三瓶さんが気になる。実は、さっきからずっと気になっている。なもんで、三瓶さんに話し掛ける】

三瓶さん、かんがえているんだって。話に花がさいて楽しそうですよね

【と三瓶さんが言っている】

「そうです」と伝えて

【と、会話しながら入力するのが追い付かないものだから、須和さんに会話のほうの通訳を頼む】。

「まだ5分、ありますね」

【の伝言も頼む。これによって、何とか3人での会話の場を成立させようとしている私であった】

そうそう、あの時計があっていれば(^_^;)

【と、ここから須和さんに】

時計、もっている?

電池が切れてから時計をもってない人。ちょっと舞ってね(踊ってどーする(笑)

これだから、変換は楽しい(笑)

【携帯が表示する時刻を見て時間を確認。と同時に須和さんに、携帯が私の唯一の時計であることを示す。というところで、休憩終了】

14時15分 パソコンの基本操作について再び三瓶さんから

【私も、三瓶さんからの説明に沿って説明。但し、須和さんに即した説明に意訳しながらの説明。だから、三瓶さんの説明と必ずしもイコールではないけど、それが要約筆記たるゆえんだろー(たぶん)】

今回のテキストは、参加する人の要望にあわせたものにしているので、活字の大きさもあわせてある。弱視といっても見えやすさはいろいろだから。これが全部の資料。これから1時間、話を聞くのは退屈なので、実際にパソコンに触れる時間をとるようにして進めます。最初にパソコンというものの成り立ちからの説明。パソコンは今、皆さんが使っているノートパソコン。これは、川越市から借りているもの。盲学校で借りているものだが、これは国のIT甲州からきたもの(ぶどうじゃない(^_^;)

いま、パソコンの位置関係を説明しています。本体とかキーボードとか、画面とか。テキストに書いてあるところをしゃべっています。

マウスの説明なので、マウス示しながら】

しっぽ

【とコードを示し、全体を持って】

ねずみ

今、電源をいれる前の注意。場所と名前の確認。今、諏訪産がしていたこと(字がちがう

須田と入力し、次に和平と入力し、田と平を削除して】

須和

【ここを単語登録して】

須和、でたでた。

【テキストの箇所を示しながら】

これらの場所の確認をしています。

内蔵というのは見えない部分。おくのほう。出字亀

【三瓶さんが発言したデジカメとカタカナ変換したかったんだい。自分が普段使っている松茸の癖が出て、つい別の変換キーを押してしまうのだ】

すごいんです。誤変換。パーでんねん。

中には電源スイッチを押してしまう人もいる。安心して触るためには電源を入れない状態でやってもらうことにしていたが、それでもけっこう入ってしまうんですね。あのパソコンでは右脇にあります。パソコンによって違います。メーカーそれぞれですし、同じメーカーによっても違います。だから、自分のパソコンでないと電源を入れるところから迷います。けっこうあせります。人のパソコンだと(使えると思われていると思うと)

【却って】

自意識過剰(笑)

【ここで、受講生それそれが、電源を入れない状態でパソコン本体を撫でたり触れたりすることで手元のノートパソコンの形状をつかむことの出来る時間を保証。その間、須和さんに説明の補足】

こうやって、ゆっくりさわることができるのが、今まで講座をやってきたことからの反省です。あと、飲み物は本当はパソコンの近くには置いてはいけないことになっているのですね。どうしてかというと、このキーボードの下はパソコン本体だから、水がかかるとショートする。20万円がパー。その点、デスクトップパソコンだと、キーボードと本体が分離しているから、キーボードだけの取替えですむ。約3千円くらい。

【三瓶さんのところに須田さんが話しかけにきたので】

三瓶さん、孤独でないね

【須和さんも安心している。音の無い世界にいる須和さんにとって、目からの情報が無い状態に置かれている今の三瓶さんが気にかかっていたんだと思う。私にとってもすぐそこにいるのに声もかけられないという焦燥感でイッパイだったから、三瓶さんが一人でいることに気が付いてくれて、本当に嬉しかったのでありました】

【ここで、ノートパソコン中央部にあるタッチパッドについて聞かれたのでマウスに代わるものだということをマウスを持ちながら視線で説明

もちろん。指の愛称もあります。相性。乾いた指の人だと反応しにくいこともあります。

いよいよ電源を入れる手順。須和さんもする?

その間は、ジェスチャーで説明。じゃ、いったん電源を切ります。電源を入れると

【どうなるかの】

の説明をしています。パソコンに電源を入れると基本ソフトが立ち上がり、そのあと、アプリケーションソフトというのを使用して、作業をします。基本ソフトといわれているのがウインドーズ。ワードとかエクセルとかいうのはアプリケーションソフト(応用ソフト

いったんきります

【ここで今回のテキストの該当箇所を指で示しながら、電源操作を説明。何度か繰り返して、また電源が入ったところで】

えーん、さびしかったよー(パソコン)

無事にそれぞれのパソコンが基本的な画面になりました。

ここで基本説明。今までの電気製品だと、困ったらとりあえず電源を切るが、パソコンでは厳禁。パソコンでは終わり方にルールがある。少しややこしい。サポーターに見本をみせてもらってください。コントロールキーを

【と、ここで Windowsの終了操作の紹介。私のほうは須和さんに、どーしてWindowsという名称なのかの解説】

ウインドーズ、イコール、窓。窓の複数だから

世界に広がる窓でもある。

あと、複数の仕事を同時にさせることができるという意味での窓の複数。

【複数のフォルダーを開いてみせる。須和さん納得】

まだ説明をしているところがあるから、もうちょっと舞ってねと(東京音頭か、このパソコンは(笑)

まあ、持ち主に似て、陽気なパソコンくんなんでしょ。

煮ます(グツグツ)

じっくり体験できていいと思いますよ、説明。三瓶さんに。つまり彼の場合、視覚情報がないから誰かから説明がないと会場の様子がつかむことができないのです。をっ、町田さんがきた。孤独を癒しにきたのかな?

でも、ないみたいだな。

【今回は、三瓶さんや私と同じく“サポーター全体のサポーター”役である町田健治さんもあまり出番が無いほどに、順調なもんだから】

彼もさびしい(^_^;)

こんなとき、須和さんがちゃっとができると

【いいね】

(チャットとは画面でのおしゃべり、三瓶さんとやり取りできるのにね。パソコンぼらに入ろう(笑)

寒い?

【と須和さんにたずねる】

クーラーの気体を一身に浴びているから(しゃれ)。

あと20分の中でどこまでもっていくか、講師さんは大変なのですよ、組み立てながら進めるわけだから。

【今やっているのは電源の入れ方の練習なのかと質問されたので】

そう。その練習です。自分で電源の管理ができると自分で心配しないで練習ができますが、それができないと、結局不安になってパソコンにさわれなくなるから。須和さんは読経がちゃう度胸がいいほう?

【あるほうだ、との返事】

関係ないけどお酒のむ人?

ダメなほう。そのほうがいいよ。ロクなことがない。経験豊富(笑)

ということは甘党。和菓子と洋菓子では。

【洋菓子、との返事】

チーズケーキとチョコレートケーキ。

【に、チョコレートケーキとの返事だったので】

北坂戸駅前チョコレートケーキのおいしい店がある。なんていったかな。池袋を背にして右側で駅から一番近いみせ。おいしくて安い。

【ここは、坂戸パソボラ長谷川“はせりん”林子さんが教えてくれた店。重田芳男さんのところにサポートに行くとき稲川昭子さんと芦山公園で待ち合わせたんだけど、そのとき一緒に食べようと持っていったほど、自信をもって美味しい。地図を描いて須和さんに渡す】

次の手順に入ります。ウィンドーの基本。電源を入れるのは電源ボタン終了はキーボードが大原則。ウインドーズという基本ソフトが動くと、今度はまえもって仕込んでいた音声ソフトが動くように、講習用のパソコンではなっている。

【これは長岡さんのパソコンだから違いますよと須和さんに】

視覚障害者に配慮されたソフトを使いたい場合には、今しこんでいるものを使うのがいいが、マニアックになんでも読ませたい場合には、何でも上手に読ませたいジョーズをつかうといい(駄洒落)

ジョーズというのはソフトの名前。実際の。

メールであるとかインターネットであるとか、実際のさまざまなことをさせるのはアプリケーションソフト。これからそのあぷりケーしょんソフトを使う練習をする。

三瓶さんが使いはじめたころは、フロッピーというので仕事ごとにソフトをつかっていたが、いまどきのパソコンでは、同時に仕事をさせるのでいっぱい仕込んでおくようにしている。電源を入れて基本画面(デスクトップ画面)が出る。これが出たところで、スタートボタンを押して、いろいろなプログラムがあることを確認してください。

ということで、押してみて。

【スタートボタン→プログラムファイル→アクセサリ→ゲームでトランプゲームを見せようと思ったら】

ゲームがない(消した

【んだな(^_^;)、長岡さん】

よんでここは、スキャナーという装置から文字を読み込んでパソコンで利用できる文章化するソフト。そうするとあらためて入力しなくてもすむ。たとえば、新聞記事を読ませたりする。

【ここで長岡さんのパソコン内を探し回るのを止める理由を説明】

人のパソコンには、いろいろとわけわからんものも入ってるが、あまりのぞくわけにもいきませんものね。見られたら困るかも(笑)

【ここで須田さんが誰かと身振り手振りしているのを見て】

手話ができるみたいね。今、しゃべっている。誰かそういう人がきてたんだ(知らなかった)

今、須田さんが誰かと手話していた。あの後ろの人かな。

【それから別の人の操作設定を見ながら】

今の人の音が早すぎたので音をゆっくりしようとしている。人によってスピードが違うから。あと、合成音だから、なれないと聞きにくい

【ここで須田さんが来たので、さっきの人のことを聞いたら、単なる身振りであった。でも、須田さんが指文字で須和さんに名前を自己紹介したのを見て】

でもすごい。私は何ヶ月かかかって指文字まで覚えたけど、あっさり忘れた。使う機会がなかったから。

そうなんだよね。なんでも同じ。やらなくても忘れないのは自転車くらいかな。たまたま私の親が手話の会にずっと参加していて、私の弟が長期入院したときにずっといっしょだったから教えてもらったのね。で、退院して、、、、、わすれた(^_^;)

うーん、完璧に忘れている。あ、ってなんだっけ?

【須和さんが示す】

もう忘れた(笑)

自宅にはパソコンを置く場所はあるの?

ノートくらい。デスクトップは?

だとするとノートは高いよ。そう、2台かえる。液晶タイプなら。

【デスクトップと大きさを対比させ、本体、CRT、キーボードなどを】

この小さいところに押し込んでいるから。先立つもの

が高いということを説明】

これから説明再開

【と言いつつ、普通の机にパソコンを置くつもりだと須和さんが言ったので、パソコンでの入力や操作では、普通の机だと】

ほんとはね。机が低いの。あ、逆。高い(^_^;)

【で、三瓶さんの発言に戻って】

パソコンは時間を忘れる道具。あっという間に時間が過ぎる。熱心に取り組んでくれて私もうれしい。次回までに今後の進め方を考えてほしいが、参考までにキーボードの押している状態を読み上げてくれるソフトをショウカイしています。

【ここで、三瓶さんが話すだろうことを、事前要約

これには入っていません。それから、このあと、パソコンの貸与の紹介があります。パソコンぼらの会員には貸し出しようのパソコンがあるんです。ただ、昔のものですので、性能はよくありません。インターネットができなかったかな。モデムという通信のために必要なものが入っていないので。あと、リサイクルパソコンの紹介ができるかも。企業が使っていたものを捨てるのではなく障害者や高齢者に提供するというプロジェクトです。もし何なら紹介。インターネットをするならモデムだけは購入することが必要となると。

モデムというのは、パソコンがデジタル電話はアナログで、その間で情報を変換する機械。デスクトップ用なら安いけどノートの場合は高い。でも、全部をはじめから買うよりは安い。

【というところで、三瓶さんからの説明の部、終了】

15時15分 15分の休憩タイム

【2回目の休憩時間に入る。机にへばりついている私たちにお茶を届けてもらったので】

お茶?

【と書きつつ、パソコンを介した会話は続く】

須和さんは、聴覚障害者の会に入っているの?

最近。ということは、それまでは?どんぐりの時代はちがったのね?

【須和さんは、春に身体をこわして退職するまでは「どんぐりの家」の職員をしていたんだって。で、その当時は「聴覚障害者の会」には参加していなかったが、「坂戸市手話サークル」に参加するようになって遠藤さんと知り合い、坂戸パソボラを知ったんだそうです】

きっかけってあるんだ。なるほど。そういうことでいうと、今回の講座でも市内に視覚障害者が120人くらいいると聞くけど、朗読テープで広報が届いているのは80人くらいというから、そのほかの、ちゃう40人でした。そのほかの80人は講座の存在自体を知らないということになります。

一人ジョーズ(こわい・さめ

【ここは読んでいるだけでは意味不明でしょうが、テキストだけでパソコンを一人で上手に学ぶことが出来るかどうかに関してのやり取りが背景でした】

このテキストをもっていって、あとはボランティアビューローのパソコンで練習しましょうか。先日の例会をした場所。あと、デスクトップなら今でも渡せるものはあるんですけどね。

【ここで須和さんが、前に受けたパソコン講習のテキストを見せてくれる。須和さんが示してくれたところを見ながら、そこはそう教えるだろうという同意を込めて】

そりゃそーだ。

【須和さんから、パソコンを覚えるには「3ヵ月くらい必要か」との質問があったので】

うそうそ。3ヶ月なんていらないよ。講師がよければ数時間。おれ、講師。これでもね(笑)仕事がそうなんさ(えっへん)。

【須和さん持参のテキストの“教え過ぎ”の部分部分を示しながら】

基礎でそこまで教えるほうが間違っています。パソコン嫌いを増やすようなテキストです。こんな内容、私もできない(笑)、必要のないことは覚えないほうがいいんです。まず本当に必要なことを簡単な方法で覚えてからにしましょう。

私のテキストをみせましょうか。ここにはないけど自宅にはIT講習用に作成したものがありますので。仕事でずっといってたのね。1ヶ月缶詰朝の9時から夜の10時まで。栃木県。朝食の出ないホテル(笑)。オールコンビに生活(^_^;)

食べながら仕事していた(^_^;)

【というあたりで、休憩時間、終了】

15時30分 基本操作の復習を受講生とサポート参加者とで

【でも、ここからは受講者を担当サポーターが受け止めながら展開するので、特に困った様子が無い限り、手出し、口出ししないのが全体サポーターの役割なのです。従って、私は須和さんとの会話とパソコンの操作を説明することに専念できたのです。またテキストを見ながら】

つらそーなテキスト。初歩だけで十分よ。楽しむなら。

パソコンなんてね。文字の読めない子供だって使えるものです。つまり、慣れれずできるもの。ゲームといっしょ。人生はゲームだ(笑)

だから、毎日少しでもさわることができれば、どんどんなれていく。メールをするとあっという間に覚えます。坂戸パソコンぼらめーリングリストもいい練習場所ですね。そろそろ時間ですね。はじめないと。ということで、ここの話も再開。

【また例会に参加したいと須和さん】

いいですよ。そうそう。電話回線は部屋にありますか?ならインターネットできますね。ファクス番号は?

【と今後の連絡方法に関して質問する】

【三瓶さんが目の前で会話しているのを見ながら】

誰か三瓶さん、いや、三瓶さんをどこかに連れていこう

【としているのかな、と三瓶さんを目で追いながら】

けっこう大丈夫そうだな。音楽でも聴くのかな。違うかな。こうやってみると、今回の講座の進め方は成功ですね。それぞれ独立してしっかりやっている。こういった個別サポートというのは大事なのです。進度はそれぞれ、ですから。

【須和さんが、とあるテーブルを示して】

なんかさぴしい。といったのね

【だったので】

あそこも大丈夫そうよ。ああやって、説明することもまた説明している本人の覚える機会ともなっているのです。今回の講座の趣旨は。

聴覚障害の方とパソコン講座をしようと思ったら、どういうところを考えたほうがいいと思う?

たとえば、手話通訳する人は、各テーブルに一人ずつ必要だよね。でしょ。そうなると、手話サークルとの共催が絶対条件ですね。

【ここで須和さんから、パソコン用語が手話の言葉として形成されていないことの指文字を交えた指摘が】

でも、それはかなり難しいと思う。

【パソコン講習会当日に派遣されてきた(パソコンに慣れていない)手話通訳者が、初めて遭遇したパソコン用語に困ってしまって、結局は指文字でカタカナをなぞるだけにならないよう、それが何を意味しているのかの共有できる表現として創出しておかなくてはいけないと、須和さんと会話しながら思う。大変だけど、事前準備での課題だな】

けっこう手話サークルの人より聴覚障害者の会の人のほうがパソコンができる人っているものですねー。去年の春、坂戸中学校聴覚障害者の会パソコン講習会をしたけど、そのときの様子を見ていると、むしろ聴覚障害者の会の人のほうにパソコンになれているひとが多かったという印象でした。坂戸の中ではそうみたい。

必要性も違いますしね。なんといってもパソコンは文字情報だから。たぶん携帯メールへの慣れもはやかったようです。携帯用ファックスみたいなものだから。おれなんか、ぜんぜん使ってない。携帯メール。苦手。そーいうの。だって、こんなこまごま、うんざり。だから、一度だけ試して、それっきり(笑)

【ここで、須和さんは使い始めたばかりだけど重宝していることの説明】

携帯メール、なれたんだ。でも、携帯メールに長いメールがきたら困らない?文字数もそうだけど。

そうだ。先日の私からのメールが残ってたら見せてくれない。いちおう、画面の中で見やすいように改行をいれながら入力してみたのであった、先日のメールね。このあいだのはあれでよかった?

つまり、須和さんの携帯は、1行での表示は何文字

8ですか。けっこう少ないんですね。全角で。ちょっと舞ってね。

【パソコンから来たメールには変なところに改行が入っていると須和さん。これは通常76文字(全角に直すと38文字)で自動改行される設定を、大概の人が無造作に使っているからだな】

なら、8文字以内で改行するように送ります。須和さん当てのメールでは。あるいは、8の倍数で設定すればいいのかも。うん、たぶんそうだと思います。

【その後の須和さんへのメールは、16字での改行を意識して作成しています】

【ここで、金子正次郎さんからボランティア募集のチラシを託されたので】

今のは、10月に行われる視覚障害者団体の全国大会が東松山のあたりであるので、それのぼら募集のチラシでした。

ちょっと単語登録。

ボランティア

【と入力したところで「ぼら」で登録。「ぼら」変換】

ボランティア

【「ぱそ」変換】

パソコン

【「わら」変換】

(笑)

こういうふうにどんどん単語登録することで、入力が楽になるし楽しくなります。ようやく筆記だけではなくて、仕事でもね。めーるでも。

あそこでしているのは、貸し出し用のパソコンの調整かも。ただ、ちょーふるい。これの性能の5分の1くらい。それだけいまどきのパソコンは早くなっているのです。特に、音声環境は早いパソコンでないと止まってしまうので、あまりリサイクルパソコンは進められない。でも、そうでない、つまり音声を必要としない(画面の音声化)を必要としないパソコンの場合は、リサイクルのものでも大丈夫です。応募しますか。

【金額に関する質問があったので】

ただ。無料。あのリサイクルパソコンの二倍の性能です。まあ何とか動きます。ワードなら十分(いちおうです)

【ワードやエクエルが入っているかとの質問があったので】

それだけならはじめからはいっています。ただ、今回のものはモデムが入っているとは書いていなかったので、それだけは購入が必要となるかもしれません。

【このあたりで各テーブルのサポーターたちに対して】

16時10分 受講生の次回の希望のリサーチを

【と、担当サポーターさんたちへの業務連絡。次回の講座の組み立ては、それによって決まるんですから、リサーチを落としてはいけないのです。あと、このリサーチ開始ですが、当初の予定では16時からの予定だったのですが、様子を見ていると三瓶さんへの質問タイムを取るよりも各テーブルでの時間を取ったほうが良さそうだったので、三瓶さんと相談して、10分間、リサーチ開始を繰り下げたのでした】

【で、それぞれのテーブルで質問が繰り広げられているのと同様に、ここでもさっきの続き。先ほど出たそのリサイクルパソコンでインターネットはどうしていたのか、モデムというのは売っているのかという質問が須和さんからあったので】

もちろんありますが、企業でだとモデムを必要としていなかったものですので入っていないのです。企業の場合には別の手段でインターネットにつないでいますのでここのパソコンには入っていません。

そのくらいは買える?モデムのこと。

たぶん1万円くらいかな。ただ、デスクトップだとそうだけど、ノートの場合はちょっと違うから断言はここではできません。でも、それだけですむので安いです。ただより安いものはない(笑)

今のところノートだけです。デスクトップなら、今でも提供できるものがパソコンボランティアでもっています。隣の建物にあります。自転車につむ?(笑)

【ここで、コミセンの警備員しているシルバーさんが、「時間だから終わらせるよう」、わざわざ隣の隣の建物で開催しているこの講座にやってきたそーで、どう対応すればいいか困ってしまった人から相談される。この「時間だから」問題に関してはボランティアビューローの使用時間は17時までだという確認を坂戸市社会福祉協議会から得ているんですね。しかも、まだ時間は16時半にもなっていない。こんな時間にそんなことを言われても困るから、「社協からそう言われていると言ってよね」とは言ったものの、心細げだったのでコミセンの窓口に出向いて、言うべきことをキッチリ言って来ることにしました】

16時20分 三瓶さんへの質疑応答や補足

16時25分 次回また元気にお会いしましょうとの閉会挨拶を代表

【として行ない、着席して】

警備員さんのワガママへの対応(^_^;)

片付けながら、向こうに挨拶(^_^;)にいってきます。000

【と「挨拶」に出かけたため、今回の要約筆記はここで終了となりました。なんか最後、対応のため席を外さざるを得ず、要約筆記者としてはスッキリとしたフィナーレにならなかったので気持ち消化不良だったんですが、長岡さんや須田さんからの視線での声援に励まされて、何とかお役目、できました。よーやく終了(笑)】

でも、今回、要約筆記をスタートさせたときの入力スピードに比べると、終わりのほうではチョットもたつき気味。手首がボロボロになっていた。そうなんだよね。本当はパソコン要約筆記は複数でやるんだよね・・・を実感したのでありました(実は右手首。前の前の会社時代の入力のし過ぎで腱鞘炎気味なのね)。

この実感は、翌月の坂戸パソボラ8月例会で倍加・・・が、どういうことだったかについては、うん、パソコン要約筆記、初心者からの発見という短期シリーズに致しましょうか。これはこれで、今後に向けての貴重な体験になるに違いありませんから。


前の表示に戻る

さかどパソボラぷらす1に移る

トップページに移る